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ところで、この工程を見せてもらう前に、 「本当は、これまで人に紹介したことはないんだけれど…」 と言って、メノウで磨く前のクロコダイルの下処理工程を 見せていただきました。 「日本のメーカーで、自前でこの工程ができる機械を持っているのは、 おそらくうちだけだと思います。ふつうは外注で外に出しちゃうから。 うちは本当にたくさんのクロコダイルを扱っているから、自前でこの機械を 持つことにしたんです。」 そういって紹介されたのが、高さ1.5m、幅2mほどの大きな機械。 スイッチをいれると ブウゥゥゥ・・・ンと低い音を響かせて、駆動系が 動き出します。 この機械の役割は、クロコダイルの革をなるべく平らにすること、 要するに「プレス機」です。1トン以上の力で圧をかけることで、 クロコダイルレザーの凸凹をある程度平らにします。 これをしないと、メノウで磨いた際の摩擦が均等にかからずに、 輝きにムラがでてしまうのです。 「メノウ磨きのクロコダイルは、他のレザーの何倍も手間がかかります。 普通のレザーだったらそのまま使うところを、この機械で平らにして、 メノウで磨いて、それからポンピングマシンで再び腑をふっくらと仕上げるのです。 本当にたいへんなんですよ。」 そう言いながらも、「手間のかかる子ほどかわいい」とでも言うように、 仕上がったクロコダイルレザーを見つめる職人の目はあたたかく、やさしいものでした。